花と猫とわたし

その日の思いと出来事など 花講師 乳癌患者 日記

手術の傷

正直、再発さえしなければ、術後の見た目はどうでもいいって思っていました。

どちらかというと、肩や、わきの筋肉のツッパリ感や、ひきつれるような痛みのほうが

時々、気持ちを沈ませる要因になっています。

 

が、常に痛むわけではないので

ほとんどは、忘れて過ごせてはいます。

 

癌友とラインしてると、自分が気になることは

他の人はあまり気にしていなかったり

他の人が気にしていることを、自分はあまり気にならないんだなっていうことが

わかったりします。

 

術後の傷については、まさにそれで

わたしは、他の人の傷を見たことはないけれども

本来あったものがないだけで、ビジュアル的には

ショッキングな映像だと思う。

 

しかし、みんなの前で裸にはならないので

服を着て、ブラにパットを装着すれば、全然わからないのだから

日常生活には支障はない。

 

傷はある程度の年数がたてば目立たなくなるのではないかと思うので

今は、あまり神経質にならないようにしている。

むしろ、気にしなさ過ぎて、前開きの術後用ブラに、パットや、詰め物を

入れるのをつい忘れそうになるので困ったものです。

 

出先で気が付いて、ハンドタオルをくるくるっと、それらしく丸めて

ブラの中に収めると、ちゃんとしたパットよりも、収まりが良い。

ですが、そうしないであきらかに、左右の高低差が目立ってしまうと

一般の方に、衝撃を与えてしまうので、気を付けなくては.

 

頭髪も生えてきました。

今、野球少年みいたいな感じ。

娘が、もこもこしていて気持ちいい、触らせて・・と言って

頭を触ってきます。

 

抗がん剤も、手術も、放射線も一通り終わりました。

 

女性ホルモンを減らすお薬をこれから5年間のみ続けます。

それを飲む時だけ、「癌」のこと、思い出します。