花と猫とわたし

その日の思いと出来事など 花講師 乳癌患者 日記

癌友とランチ

病院の乳癌患者の会の会合があり

理学療法士の先生が「リンパ浮腫」と

それを防ぐ体操を教えてくださった。

ドイツまで渡って学んできた、先生の熱い思いのこもった講義のあと

乳腺のドクターや、看護師、病院のスタッフも交えて

お話会があり、普段の診察では、なかなか聞けないようなことも

先生に質問出来て、とても充実したものになった。

時間が来たのでお開きとなったのだけど

毎回、お顔は見かけるけれど、もうちょっと話が聞きたかったり

仲良くなりたいと思っていた何人かが、病院から出た駐車場で

「〇日、空いてる?」

と声をかけて来てくれた。

 

前から、もっとしゃべりたかったわたしたちは、その場でライン交換。

ライングループ名を患者会の名前にした。

 

先日、イオン〇〇店フードコートで待ち合わせし

落ち着いて話が出来そうなお店でランチしながら

長時間、いろんな話で盛り上がった。

 

先輩方は、もう、10年前に手術をした方もいれば

癌のタイプも人それぞれ。

 

直前に、がん保険を解約した人、契約してからの日数が

ほんの数日足りないばかりに保険金が降りないという人もいれば

かけても、癌でしななければ、無駄になる人もいる。

 

 

最近手術を受けた3人とも、全摘(同じ日に受けた人は部分切除だが)

揃って、全摘リンパ節郭清していた。

 

乳癌に限らず、「癌」と名の付く病気になったものしかわからない

「患者あるある」な話で大いに盛り上がった。

 

「乳癌」と知った時の相手の反応で

相手の気持ちがわかってしまい傷ついた話だとか

誰にどこまで言うべきか、悩む話とか

そのくせ、気遣ってくれるのは、初めのうちだけだとか

そのうち、忘れられ、「もう、いいんじゃない?」と

元気だったころと同じようにできるだろうという目で見られる

 

「保険会社」は癌患者に厳しい

「癌」より「糖尿病」の方が怖い病気ではないか?!

などなど、みんな日ごろたまったうっぷんをこの時とばかりに

吐き出した。

 

先生は良い先生だが、先生自身は癌ではないので

患者の気持ちまではわからない。

その点、患者同士は、まるで「戦友」のような

連帯感が芽生えてしまう。

 

わたしは3a結構な悪性度だ。

それでも、治せると判断の治療を受けられることがありがたいと思うし

ステージ4以上の患者さんに、どんな言葉をかければいいだろう?と

思ってしまう。

同じ病気でも、言葉を選んでしまう。

 

多分、元気な人からみたら、わたしも、きっとそう思われているのだろうけれど。

 

今日も放射線治療に行って一緒に入院していた癌友に会ってきた。

現在進行形で、病気と闘ってる仲間という感覚。

病気のおかげで友達が増えた。

たぶん、一生ものの友達になるだろうと思う。

昨年や、つい最近知り合ったばかりなのに

何十年もの付き合いのような連帯感が漂う。